持続可能社会モデルの未来図 部門
Project Leader Suwabe Keita
地域イノベーション学研究科 教授 諏訪部 圭太
日本の伝統文化、特に神事に必要不可欠な素材である大麻素材の生産及び生産技術の継承と持続的生産・供給を可能にする「安全・安心な産業用大麻品種」を開発し、農業利用するためのTHC・CBD等含有量の情報基盤を整備するとともに、日本における大麻研究開発・分析拠点を確立します。これにより、大麻原料を純国産化し、産業・医療用大麻生産が安全に維持継承・発展することを目指します。
GHQによる規制により存亡の危機にある日本の大麻農業(生産)において、日本各地の遺伝資源の維持・品種開発機関および安全性を保証する成分分析機関を本学に確立することで、古来より受け継がれてきた日本の伝統大麻農業の遵守および70年超の空白を埋める戦後国内初の学術的総合農学研究拠点となる。本プロジェクトが開発する新たな産業用大麻品種は、唯一商用利用可能な「とちぎしろ」一択の膠着した現状にある日本大麻農業に端緒を開くとともに、日本(伊勢)の伝統文化および神事を支える純国産の大麻原料として日本農業および三重県南部の活性化を誘起するパイオニアになる。また、大麻素材(CBD・繊維・バイオマス)の各種産業・医療への活用が注目を浴びる昨今の世界情勢を踏まえ、日本版グリーンラッシュを支える遺伝資源・品種を整備するとともに、医・農・工・社会学連携へと発展する研究基盤となる。産業用大麻はマリファナ原料として利用される大麻とは異なり安全に維持継承・発展する農作物であることを研究実証することで、日本社会における大麻という植物に対する誤解の解消および産業・医療用大麻の啓発を進め、日本大麻の復興・活性化に貢献する。
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