産業の未来図 部門
Project Leader Ikeura Ryojun
工学研究科 副研究科長 教授 池浦 良淳
三重県北勢地域は、半導体・自動車・石油化学などの産業が集積していますが、20世紀後半に日本の産業を牽引した石油化学工業は、2050年のカーボンニュートラルに向けて産業転換が求められています。本プロジェクトでは、産官学が一体となって、四日市市を世界から選ばれるカーボンニュートラルな先進環境都市への転換を目指すための基盤形成を目指します。
本プロジェクトでは、対象地域を三重県四日市市として、企業だけでなく、大学、行政など多様なステークホルダーによる未来のまちづくりを構想し、脱炭素社会においても、新産業の創出や連携による地域イノベーションにより、世界のモデルとなる環境先進都市への変革が期待される。具体的な地域拠点ビジョンとして、企業の単独である従来型の「縦」の取り組みから、「企業どうしの意識の共有」、「各種の企業が連携」、「市民、企業、行政、大学がそれぞれ当事者であり、課題を共有」のような新発想の「横」の取り組みへの変革が期待される。それとともにエネルギー、資源などを地域で有効活用するグリッド化の考えを導入することによって、脱炭素環境と持続可能で競争力のある産業が最適に調和する環境先進都市の形成が期待される。以上の取り組みを実施するため、三重大学と自治体、企業が一体となった地域拠点を構築し、第4期が終了する時点で、2050年に脱炭素(カーボンニュートラル)社会を実現する自発的な環境先進都市の基盤を構築する。
写真提供(一部):三重フォトギャラリー
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