2月15日(木)実施の三重大学定例記者懇談会にて、本学と三重県立久居農林高等学校(以下「久居農林高校」)が共同で取り組んでいる大麻栽培に用いる伝統的な農機具の復元が実現した旨の発表が行われました。

このたび復元されたのは、種を蒔く際に用いられる播種機と生育初期に畝間を耕し除草する中耕機で、久居農林高校の環境保全コースと土木・機械コースの生徒さんたちが、県内の精麻を目的とした大麻農家の協力を得ながら機具の仕組みを解明し、製作しました。

記者懇談会には、本学から神事・産業用大麻研究プロジェクトのリーダーを務める諏訪部地域イノベーション学研究科教授と栽培体系確立担当の長屋生物資源学研究科准教授、久居農林高校から吉川校長と復元に携わった及び担当教諭と生徒さん、この取組みに協力いただいている株式会社伊勢麻代表取締役社長で三重大学リサーチフェローの谷川原氏が出席しました。

はじめに諏訪部教授から概要説明が行われ、続いて長屋准教授と谷川原氏から精麻用大麻の栽培方法と加工方法に概略および播種機と中耕機の使用目的と機能特性について解説がなされました。

最後に久居農林高校の生徒さんから復元の取組みについての発表と製作された農機具のお披露目が行われました。

今年の春には、今回復元された播種機と中耕機を実際に使用し、機能評価を行う予定をしています。

地域共創展開センター 神事・産業用大麻研究プロジェクト紹介ページ
https://www.rcdc.mie-u.ac.jp/project-taima/

                            概要説明を行う諏訪部教授(前列左から3人目)
                            前列:左から谷川原氏、長屋准教授、吉川校長
                            後列:久居農林高校の担任教諭と生徒さん

                  製作した播種機と中耕機を披露する久居農林高校の生徒さん