2024年2月15日(木)桑名市役所にて、三重大学×桑名市 共創プロジェクト研究発表会が行われ、桑名市、三重大学から41名の参加がありました。2022年3月30日に、「三重大学・桑名市・地域独立行政法人桑名市総合医療センターによる新しい未来の創造に関する協定」を締結以降、活動の柱の1つとして、人文学部にて「桑名市ふるさと納税プロジェクト」に取り組んでおり、今年度は2年目になります。この日は、プロジェクトに参加した人文学部法律経済学科のソーシャルビジネス論ゼミ、マーケティング論ゼミの学生が桑名市を訪れ、今年度の取組を報告しました。

協定締結に関する記事はこちら
桑名市・桑名市総合医療センターとの新しい未来の共創に関する協定を締結しました

研究発表会の冒頭、伊藤徳宇桑名市長よりご挨拶いただき、「新しいことを市政にもたくさん取り入れたい。若い学生からの提案を楽しみにしている」と期待が寄せられました。また、三重大学人文学部長の藤田伸也教授から「昨年度はふるさと納税に関して新たな発見があった。次は、課題解決に取り組み、ふるさと納税の良い面を伸ばすきっかけにしてほしい」と挨拶がありました。その後、各ゼミの学生から20分のプレゼンテーションが人文学部の豊福裕二教授の司会進行により行われました。

 

ソーシャルビジネス論ゼミ
左「桑名市のふるさと納税への提案:使い道と成果の開示を中心に」
右「桑名市のふるさと納税をより良くするために:岐阜県飛騨市のソーシャルビジネス連携事例の紹介」

マーケティング論ゼミ
「ふるさと納税制度における納税者の重視項目に関する考察~地方自治体の増収に向けて~」

学生からは、各ゼミの視点から現在の桑名市のふるさと納税事業の課題を整理し、他の自治体の成功例と比較しながら、寄付者のニーズと市の特性に合わせた提案がありました。桑名市職員の皆様にも多数ご参加いただいており、質疑応答では、実際に市政に携わっていらっしゃる皆様からのご意見を受けて、今後の研究を進める上での課題を見つけられる機会となりました。伊藤市長からは、「面白い発想で、目からうろこだった」と感想を頂くと同時に、「今後調べてみてほしい」というリクエストも頂きました。

また、豊福教授より、今後桑名市のふるさと納税事業をより発展させるための参考事例として、北海道白糠町を対象とした先進地視察の結果について報告されました。

豊福教授

最後に、伊藤市長より「今日の学生からの発表を聞いて、まだ改革できることがたくさんあると感じた。皆さんの提案をもとに、ふるさと納税事業の改善を図り、発展させたい」と総評を頂き、研究発表会は幕を閉じました。

次年度も共創プロジェクトは継続し、今回発表を行った2つのゼミの学生による調査・研究、先進地視察、桑名市役所でのふるさと納税事業・シティプロモーション事業に関わるインターンシップ・プログラムの試行などを行う予定です。

今年度の学生の本プロジェクト関連活動は以下でもご覧いただけます。
「三重大学アカデミックフェア2023」において人文学部生が個別研究発表を行いました