5月9日(木)、本学所有の大麻専用圃場で、研究用大麻の種蒔き(播種)を行いました。

今回の種蒔きは、三重県立久居農林高等学校の生徒さんたちが中心となって製作・復元した伝統的な精麻用の大麻播種機とこれを改良した改良型播種機の性能評価も兼ねており、地域イノベーション学研究科の諏訪部教授、生物資源学研究科の中島教授、長屋准教授ら神事・産業・医療用大麻研究プロジェクト関係教員のほか、かねてよりこの取組みにご協力いただいている株式会社代表取締役社長の谷川原氏、製作にあたって生徒さんの指導にあたられた久居農林高校の里田先生も参加して行われました。

谷川原氏の指導・助言のもと、はじめに復元された播種機を用いて種蒔きを行いました。種を送り出す機能について、復元型播種機では不足していましたが、改良型播種機は十分であったことがわかりました。今後は、種の送り出し機能と播種後の即時覆土機能について改良を行い、後日改めて再評価を行うこととなりました。

種蒔きは無事終了し、順調であれば5月中旬に発芽して、夏頃には3メートル以上に成長する姿が見られる予定です。


久居農林高校の生徒さんたちが製作・復元した播種機(奥)、伝統的な播種機(大正時代製造:中)、改良した播種機(手前)

 


種蒔きのようす((左から久居農林高校の里田先生、谷川原氏、長屋准教授)

<関係記事>

神事・産業用大麻研究における久居農林高校との連携についてhttps://www.rcdc.mie-u.ac.jp/topics/254/

伝統的な精麻用大麻栽培用農機具の復元についてhttps://www.rcdc.mie-u.ac.jp/topics/507/